御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 真琴は、直ぐに飛行機の手配をした。明日の夜発の直行便でフライトは約11時間だ。運良くビジネスクラスが空いていた。

 飛行機が取れたら、あとはスケジュール調整だが、数日となるとかなり大変なのだ。

 社内の予定は後に回し、お客様や取引先様に連絡を入れ変更をお願いするのだが、相手もお忙しい方ばかりで調整に時間がかかる。

 全ての調整が終わる頃には、定時まであと少しとなっていた。

 社は基本残業は禁止とし、理由がある際は上司に許可をもらう必要がある。上司も、内容を確認して許可を出す。必要最低限での残業しかしない決まりだ。

 真琴は、今日の会議の議事録すらまだ完成していない。社長に許可をもらうべきなのだろう……。

 真琴が躊躇する理由は、他の女性社員達の存在があるのだ。真琴が残業をしているのさえ、嫌味を言う輩がいるのだ。

 真琴に嫉妬しているのだろうが、コソコソと噂話をする。しかも、少し聞こえるくらいの声量で陰湿なのだ。




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