御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 そして決戦の時が来た……。

「社長、受付にレイチェルテイラー様がいらっしゃいました」

「わかった。木下専務に声を掛けてくれ。その後、レイチェルを会議室に案内してもらえるか?」

「応接室でなくていいですか?」

「ああ。会議室でいい」

「わかりました」

 真琴は、木下専務に声を掛け、受付へと向かった。

「レイチェル様、お待たせ致しました。ご案内致します」

「社長はいるの?」

「はい。戻っております」

「じゃあ、いいわ。案内して」

 どこまでも偉そうだ。

 レイチェルを会議室に案内する。

 『コンコン』

「はい」

「レイチェル様をお連れしました」

「どうぞ」

 真琴は扉を開けレイチェルを中に入るように促した。

 中には、社長と専務が座っている。

「何?この質素な部屋」

 あまりにも失礼な態度に真琴は言葉も出ない。

「すまないね〜他が空いてなくて」もちろん嘘だ。

「まあいいわ。ショッピングモールの件、納得いかないわ」


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