御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 そしてなぜか会議室の扉は開け放たれ、たくさんの野次馬が何事かと覗いている。

 その中には、真琴の事をよく思っていない女性社員の姿も。

「あっ、閉めてきます」

 真琴が動こうとした時だった。

「真琴、そのままでいい」

 サラッと仁から放たれた言葉に、この場にいた全員が驚いた。

「「「「真琴〜⁉️」」」」

 言われた真琴も訳がわからず、目を見開き固まってしまった。

「ちょっと、どう言う事?」

 レイチェルが大声で叫ぶ。

「何がです?」

 微笑の仁。レイチェルは興奮しているから気づいていないが、他の者は噂を聞いているだけに、恐ろしくて黙り込む。

「あっ、思い出した!あなたどこかで見た事があると思ってたんだけど、この前JJ様にお姫様抱っこされて、JJ様の部屋に入っていった子じゃない!」

「「「「ええっ⁉️」」」」

「ええっ⁉️」

 周りの驚きと同時に真琴からも声が上がる。

「城之内社長、どういう事でしょう?」

 春樹は、頬をピクピクさせ怒りを見せる。

「あ〜それはまた。それより、なぜあなたが俺の私生活まで知っているんだ?」

 仁からも、怒りの声。




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