御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
「そうですか。わかりました。城之内社長に確認してみます」

「ちょっとアナタ、私の言うことが信用出来ないの?JJ様は忙しいのよ。だから私に頼んだんじゃない。ちょっと考えなさいよ」腰に手をあて睨んでくる。

「そうですね。ありがとうございました」

 真琴が素直にお礼を言い、去ろうとすると更に文句を言う。

「アナタ、何様のつもりかわからないけど、ちょっとJJ様に優しくされたくらいで勘違いしないでね」

「……」

 真琴には、ここまで言われる意味がわからないが、仁に憧れている女性の素直な意見だろうと言い返さなかった。

「わかった?調子に乗らないで」

 捨て台詞を吐き、扉の向こうに戻って行った。扉の閉まった後のエレベーターホールで暫し呆然としてしまう。

 あまりの出来事に、すぐに動けなかった……。




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