御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 結局、仁にも確認できぬまま、レセプション当日を迎えた。会場は、仁と熱い夜を過ごした高級ホテル。

 国内最大のホールを持つこのホテルで、『城之内ドバイリゾート&スパ』の全容がお披露目される。世界中から集まるマスコミ。招待客もきらびやかだ。

 城之内グループからは、ドバイのプロジェクトに関わった一部の者しか出席出来ない。

 仁との事は、サプライズで発表されるので、真琴は花田社長の秘書として出席する。

 朝から現地入りするため、花田社長とはホテルのロビーで待ち合わせた。女性は時間が掛かるだろうからと言われたが、真琴はいつもより少しパーティー向きのスーツで出席するつもりのため、何の事かわからなかったが、スーツでも時間の掛かる女性はいるだろうと特に気にしなかった。

 そして、訪れたホテルのロビー。

「花田社長おはようございます」

 真琴の呼びかけに、振り返った社長が目を見開く。

「えっ、月野さんその格好……」

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