御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
甘い甘い生活
レセプションパーティーで、真琴の姿が世界中に知られた。そんな状況で、日本に真琴を残していくのは心配で気が気じゃない。タイミングを逃し相談できぬままパーティー当日になってしまった仁は動いた。
「花田さん、真琴を取りあえず出向という形で、ドバイに連れて行ったらダメですか?本当はもっと早くに相談するつもりが忙しくて」
「ハハッ。そう言うと思ってた。実は、予想してたんだ。だから、月野さんの後任はもう採用してて、今は引き継ぎも兼ねて二人で私の秘書をしてくれてるよ」
「じゃあ?」
「城之内社長いや仁、幸せになれよ」
仁が新人だった頃の懐かしい呼び方で、仁の門出を祝ってくれた。
「ありがとうございます」
笑顔の仁に花田は胸が熱くなる。巨大な企業を背負う仁は、常に人に隙を見せないように完璧で、表情にも全く出さないイメージだった。秘書の春樹には気を許しているが、父親である社長が亡くなってからは更に気を張っていて、いつ寝ているかわからないほど仕事をしていた。
真琴に長年想いを寄せていたが、立場上軽く接触出来ないもどかしさも知っていた。
そんな仁の門出だ。心から祝いたい。
「花田さん、真琴を取りあえず出向という形で、ドバイに連れて行ったらダメですか?本当はもっと早くに相談するつもりが忙しくて」
「ハハッ。そう言うと思ってた。実は、予想してたんだ。だから、月野さんの後任はもう採用してて、今は引き継ぎも兼ねて二人で私の秘書をしてくれてるよ」
「じゃあ?」
「城之内社長いや仁、幸せになれよ」
仁が新人だった頃の懐かしい呼び方で、仁の門出を祝ってくれた。
「ありがとうございます」
笑顔の仁に花田は胸が熱くなる。巨大な企業を背負う仁は、常に人に隙を見せないように完璧で、表情にも全く出さないイメージだった。秘書の春樹には気を許しているが、父親である社長が亡くなってからは更に気を張っていて、いつ寝ているかわからないほど仕事をしていた。
真琴に長年想いを寄せていたが、立場上軽く接触出来ないもどかしさも知っていた。
そんな仁の門出だ。心から祝いたい。