雨の日にしか会えないキミ


……さ、彼女もいないことだし。
俺も帰るか。


傘はしかたない。
交番にでも届けよう。


帰ろうと、
体を方向転換させようとした。


その時。


まっしろなヒラヒラとした
布みたいなのが、

木の影から
出ているのを見つけた。



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