雨の日にしか会えないキミ
「じゃあ、この少年は……」
手に持っている絵に、
もう一度視線を落とす。
「はい、あなたです。
私が入院している間、
たくさん元気をもらえてたこと、
あなたに伝えたくて。
……私が消えても、
その絵には気持ちを残せるから」
そう、だったのか……。
叶えたいことっていうのは、
俺へのキモチを絵にして、
渡しかったのか。
「でも、どうして2日……
会えなかったの?」
君に会えなかった日は、ぜんぶ晴れていた。