俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
先程、菩提さんからご紹介を受けたのだが、彼は、鳴海橙都(だいと)さんといって、菩提さんの陰陽師小学校でのクラスメイト、同期だそうだ。
あの、子ども軍人養成所の…。
『なるみ……』
最近聞いたことのある名前をボソッと呟く。
すると、親父がこそっと耳打ちしてくる。
『赤也の弟の息子だ』と。
そして、あの陰陽師の総本山の陰陽師。
…なことは、陰陽師なのだが。
『陰陽師大和総本山、研究室…?』
頂いた名刺の肩書きを見てもまた、疑問を隠さず呟いてしまう。
…どうやら、この陰陽師大和総本山とやらには『研究室』というものがあるらしい。
陰陽師、それに関する歴史や術式、文献の調査や研究をしたり。
一線に身を置く同志が持ち帰ってきた『謎』を解明し、任務に役立てる。
妖怪、魔族他、異世界とその生き物、住民に関する情報収集や研究解明もしているらしい。
難儀な任務に関しての相談を受けたら、作戦を立てたりという軍師のような役目もする。
そんな部署だと、なずなが横で説明してくれる。