俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「準備期間は居残りするほどの時間は取らせないって、五島さんから聞いてきたぞ。リハは前日の内部公開中に少しだけらしいし。……まさかおまえ、学祭当日の昼間から仕事あるわけ?」
「ふぬっ…!」
まさか俺が言い返してくるとは思わなかったのだろう。言葉を詰まらせている。
説得すると言ったからには、その材料ぐらい揃えてるさ。
スケジュール的に陰陽師の仕事に差し支えるのか、それは大丈夫のような気がする。
しかし、ヤツはあの手この手で反論してくるのだった。
「結婚前にウェディングドレス着ると、嫁に行き遅れるって話だし?それに、少ない休み時間でも休息の時間は重要なんだよ!私の尊い貴重な昼休み、休息なく働けってか!」
「昼休みが潰れるぐらい、何もほんの少しの期間だろが。そんぐらい協力してやれよ。授業中寝てるから、学校にいる間はずっと休息だろ。そんなに懐狭いのかおまえわ。懐狭なずな」
「ふところせまなずな……んだと!」
「どーせ、みっちょらとダラダラしてるだけのくせに。この間の昼休み『あーヒマー』ってたよな?お暇時間有効に使えよ。……で、出たくない理由って何なの。まさか、恥ずかしいからとかいう理由じゃねえだろな」