俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「……」
「え?図星?まじ?そうなの?」
「なっ!れ、伶士のくせにぃーっ!」
お決まりのジャイアニズムが登場し、ヤツは顔を真っ赤にプルプルとしながら、怒りの形相で獣のように俺を睨みつけている。
逆ギレ、ともいえる。
怖っ。……でも、慣れた。
こんなのに毎回怯んでいるようじゃ、こいつの彼氏は務まらない。
しかし、当てずっぽうで気軽に口にしてみたことが、図星だったとは。
単に恥ずかしいから、だったとは…!
ギャルのくせに、そこ消極的?
だとしたら、一気に攻めてみよう。
勢いで「やってやるよ!」とか言わせてみる。
そんなわけで、攻勢に転じる。
本音を混じえて、挑発を。
「おまえなぁ。『嫁に行き遅れる』とか、そんなジンクス信じてるわけ?あほだ、あほ。彼氏の前でよくそんなに言い張れるな?現時点で一番嫁に貰う確率の高い男の前で。おまえやっぱあほだわ、あほ」
「はっ…」
「あのドレス、絶対可愛いのに。なずなに似合うのに。なずなのドレス姿、たぶん俺が一番楽しみにしてるけど。……おじさんだって、娘の綺麗な姿見たいと思うんだけどなー?」
「……」