俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
そこは、三年三組の教室。
そこに、ラスボスはいた。
「あれ?伶士くん?何でここにいるの?……どうしたの?」
「……」
戸口にいる女子生徒に「ラスボス呼んできて」とお願いしたところ、急に挙動不審となったので、ついイラっとしてしまい、勝手に教室に乗り込んだ。俺の導火線、短くなってる。
そして、堂々と教室内を練り歩くと、友達とおやつ食ってる彼女を見つけた。
俺たちのマネージャー。の、ボス。
チーフマネージャー、せづマネこと、杉久保星月さんだ。
俺は、何なら直接ボスマネ……ごほん、せづマネに話をつけようと、本人の教室に怒り心頭で乗り込んできたのである。
背後に忍び寄ると同時に、彼女は気配を感じて振り返り、ご対面となる。
一緒にいたお友達と共に「わっ!」と驚かれた。
無理もない。自分の教室に、自分の背後に何故か後輩が突然いるんだ。
眉を顰めてムッとした表情を目にしたからか、「まさか怒ってるの?」と聞かれる。
ムカッ。
怒ってますよ。
「……え?怒ってるって、どうしたの?まさか、瞳真への苦情とか?」