俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
拾得物を食い付くようにジロジロと見ては、興奮状態で一人ではしゃいでいる彼を、菩提さんは隣で微笑ましく見守っていた。
「あ、それは橙都が持って帰っていいからね?」
そう言って、彼の肩をポンと叩くと、彼は噴き出すように感激の雄叫びをあげていた。
「え?まじ?……うおぉぉ!ありがとうぅぅ剣軌ぃぃ!心の友よぉぉ!」
「心の友ね。あはは」
「あ、解析結果は警察にも回して下さいね。鳴海くんは警察の委託業者でもありますからね?」
「もちろんですよ、綾小路室長!」
わいのわいのと騒ぐ大人らを、ふわもふのぽめを腕に抱っこしたまま呆然と見守る。
俺の戦利品…あ、いえいえ。拾得物ひとつに、こんなに一喜一憂されるとは。
騒ぎ立てられたくないと言っておきながら、安易に持って帰って来て、騒ぎを起こしてしまうカタチとなったことに、しばし後悔をする。
だが、やれやれ…とも呑気にしていられない。
「……で、この『核』を拾ったのは、君なんだね?」
顔を上げてこっちを振り向く鳴海さんと、バチッと目が合う。
体がビクッと震えた。