俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
魔界のNo.3とNo.4が崩れ、魔界のパワーバランス事情も変わる。
実質、魔界はほぼ冥王の支配下に落ちた。
では、次はNo.2の雷帝を狙い、完全制圧……。
だが、雷帝軍は今までの連中とは規模が違う。
今すぐどうこうする予定はない。むしろ、ジリジリ冷戦を続けるのも有りだと考えているらしい。
色鬼やベリアルは目障りでも、雷帝のことは嫌いじゃないようだ。
そんな中、宴の席で耶雲にこんな疑問を持ちかけられる。
『なぁ、剣軌。人間って、何食って生きてんのよ』
……え?ここに並べられている御馳走の類だけど。
と、言おうとしたが。
卓上に並べられているものは、戦で身を滅ぼした同胞、敵の血肉だったりする。見てくれはヤバい。魔族とはいえ、死肉なので変な匂いもする。祝いの盃はその血液だった。
自分は一度も手をつけた事はないし、これは人間の御馳走とはかけ離れてるな…。
かくかくしかじか、人間の食糧、御馳走について説明をする。
農地を耕し野菜を育て、家畜を飼いその肉を食する。
海というものがあり、そこで魚を獲ったり、海水から塩を取りそれを味付けにしたり、浄水して飲み水にしたり、云々…。