俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
他の誰でもないお客(犬、含む)
★★★
生徒手作りの装飾で固められた、いつもの風景とは変わった校舎。
明るい声が飛び交いザワザワした、祭りの空気でいつも以上に溢れる活気に、そんな教室に差し込む夏の熱い日差し。
そんな校内には、制服姿ではない一般の方々の姿をちらほらと見かける。
「一般のお客さん、もう来てるの?もうそんな時間?」
「あ、入ってきちゃったよ!……いらっしゃいませー!」
朝の準備から開店まで区切りがなく、怒涛の慌ただしさだ。
少し気を抜くと、慌てる羽目になる。
「バカ!猫耳早くつけろ!」
「おめーは尻尾もだよ!」
俺の友人二人は、どうやら気を抜いていたらしい。お互いツッコミ合いながら慌てて、猫耳という必要な装備を着けるその様に、笑ってしまいそうになった。
いや、装備した後の方が笑える。
颯太は妙に似合っちゃってるし、陣内は坊主に猫耳、陣内だけ尻尾付きって……いったいどこの世界の生き物だ。
笑ってしまいそうではなく、本当に失笑しちゃった。
「……何笑ってんだ、イケメン!」
「ごめんごめん」
本日は、学校祭最終日。
【星天祭】一般公開の日。
生徒手作りの装飾で固められた、いつもの風景とは変わった校舎。
明るい声が飛び交いザワザワした、祭りの空気でいつも以上に溢れる活気に、そんな教室に差し込む夏の熱い日差し。
そんな校内には、制服姿ではない一般の方々の姿をちらほらと見かける。
「一般のお客さん、もう来てるの?もうそんな時間?」
「あ、入ってきちゃったよ!……いらっしゃいませー!」
朝の準備から開店まで区切りがなく、怒涛の慌ただしさだ。
少し気を抜くと、慌てる羽目になる。
「バカ!猫耳早くつけろ!」
「おめーは尻尾もだよ!」
俺の友人二人は、どうやら気を抜いていたらしい。お互いツッコミ合いながら慌てて、猫耳という必要な装備を着けるその様に、笑ってしまいそうになった。
いや、装備した後の方が笑える。
颯太は妙に似合っちゃってるし、陣内は坊主に猫耳、陣内だけ尻尾付きって……いったいどこの世界の生き物だ。
笑ってしまいそうではなく、本当に失笑しちゃった。
「……何笑ってんだ、イケメン!」
「ごめんごめん」
本日は、学校祭最終日。
【星天祭】一般公開の日。