俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
笑っちゃってごめんね。
けど、そのマッチぶりとミスマッチぶりには突っ込まずにはいられない。
「いやでも、颯太マジ似合うわ猫耳…陣内に至っては何なの…」
「おまえもな!」
「イケメンが猫耳一番似合ってると思いませんか!」
「いやいや。颯太が一番。猫耳人間カワイイ」
「うっせえわ、イケメン!」
「わははは」
笑ってるんだけどさ。……でも、ホントに心外。
裏方業のはずなのに、ひとつ余ったという理由で、猫耳俺のところにも回ってきた。
これじゃあ何のために裏方に徹しようとしたのか、よくわからない結果となった。
けど、ま、いっか。
だなんて、妥協しちゃうのもこのお祭りの空気。
結局浮かれちゃってる自分がここにいる。
……浮かれてる場合じゃないんだけどさ。
だって、本日は。
一般公開終了後に…開催されるのだ。
後夜祭。
変な緊張感に襲われているのは、言うまでもない。
「じゃあ俺、化学教室でおにぎりチンしてくるわ」
「猫耳付けたままでいろよー?」
「わかったわかった」
とは言っても、取り敢えず今は自分に与えられた仕事を全うしよう。
だなんて。