俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
そうして、本日も延々と肉巻きおにぎりをチンして運ぶ作業が始まった。
延々と、教室と化学教室の往復。
昨日の内部公開と、全っく同じお仕事である。
しかし、その往復の中では、いろんな人と出くわす。
部活の先輩や、後輩などなど。
あの椎名さんや林崎さんにも会った。……二人とも、何かソワソワしてたけど。
林崎さんは、他校の彼女を待ってるとか。っていうか、彼女出来て良かったね。ニシローランドゴリラだけど。
椎名さんは……いや、彼女はみっちょでしょ?台湾ナマズじゃないでしょ?何でソワソワしてんの?
『い、いや……他の誰でも無いお客様がいらっしゃるので、うん…ああぁぁ』
実に、御来賓レベルの御方らしい。せっかくのお祭りなのに緊張してるなんて、なんか可哀想。
そして、今は。
ちょっと厄介な人に出くわしてしまった。
「きゃー!伶士くんの猫耳カワイイ!」
「あ、そう…?」
「もー!凛々子と写真とろー!」
猫耳付けた状態で、あの御堂さんと出くわしてしまった。
そして、猫耳を絶賛され、半ば強制的に自撮りコース。
うわうわ。