俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
この御堂さんはというと…相変わらずだった。
俺になずなという彼女がいることも全く無視して、こうやってちょくちょく接触してくる。
まだ、カレーのこと言ってるし、サッカー部の試合も見に来るのだ。
女の意地、マジ怖い。
それところか、なずなが激ヤセで長期欠席している間は、それはもう何度も不自然なくらい話しかけてくる。
『なずぽよ、最近学校来ないねー?……なんか、ヤクザとパパ活して監禁されてるって噂だよ?伶士くん、知らないの?騙されてない?』
と、ガセネタまで吹き込んできた。
おいおい。なずなの行方を俺が知らないとでも思ったんだろうか。
パパ活相手のヤクザというよりは、俺に監禁されていたようなもんですけど…。
ギャルだからって、この噂ひどくないか。
それを聞いた時はさすがに『何言ってんだよ、失礼だろ…』と、苦言を呈したが。
それでも罪の意識がないのか何なのか、そんな発言なんてしてなかったかのように、ツラッとこいて俺に接近するのをやめない。
おっかないよ、この子。
サイコパスなんじゃないだろうか。