俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「え?」
「だって、後夜祭のショーに出るんだろ?昨日の夕方にやったリハにおまえいた?」
「え?」
御堂さんの笑顔が気持ち引き攣った。
また背筋がゾワッとしてしまった俺は、思わず二人の間に入る。
「あ、ああぁぁ!き、きっと御堂さんは最初の方の出演で、なずなはトリだから会わなかったんじゃないかなぁ?……ほ、ほら、リハーサルも前半後半に分かれてるから!」
「っつーか、何を一生懸命になってんだおまえ」
「いや、その」
「関係者じゃねえのに、何知ったようなこと言ってんだ?伶士のくせに」
くっ…!仲裁をしたつもりが不自然なもんだから、ヤツに突っ込まれたじゃねえか!しかも、お決まりのセリフまで!
白けた視線を向けられる、この虚しさ…!
「と、ところでショーの調子はどう?……あれ。御堂さんは?」
ふと気がつくと、御堂さんの姿が見えなくなっていた。
え?もういない?何で?
「御堂なら、私たちがくっちゃべってる最中に無言で消えたぞ」
「あ、ああぁぁ、そう」
「ったく。私があのペテン女の威嚇に負けると思ってんのかよ」
「……」