俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
ーーーそれは、遡ること数週間前。
俺が、デザイアやボスマネ相手にちょい暴れをした直後の話になる。
『じゃあ、橘くんが蓑ちゃんの代わりに出るってことでいいの?』
ボスせづマネから俺のショー参加の許可が降りて、めでたし。となった直後、デザイアこと五島さんが、俺と蓑島さんの前で確認のために問う。
『そりゃーもちろんさ?本来ならば花嫁なずなの隣にはカレピのタッチーでしょう!モノホンカップルの方が雰囲気も出ると思うよー?』
蓑島さんは、そこに全然執着はないようで、呆気なくその座を明け渡してくれるようだ。
だが、五島さんは気まずそう。
『……せっかく、蓑ちゃんOKしてくれたのに』
いや、そうだよね。学校一のイケメンであるミスターにせっかくオファーしたのに、お断りするカタチとなる。申し訳ない気持ちが満載だろう。
そこは、俺もまずったかな…と、暫し反省をした。
だが、さすが学校のミスター。
そこは一筋縄ではいかない。
『あ、それ。面白いこと考えたんだ?五島ちゃんもタッチーもちょっとノッてくれる?』
『え?』