俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
『何なに蓑ちゃん?!ひょっとして得意のオモシロイベント思いついた?!』
笑顔でうんうんと頷く蓑島さんに、五島さんの表情が一気に変わった。期待で目がキラキラとしている。
そして、その蓑島さんの『思いついた面白いこと』を聞く。
『俺、今回のこの【タッチー不服大暴れ事件】について整理してみたんだけどさー』
内心、ギクッとする。
……反省してますよ。怒りで我を忘れて女子相手にこんな。恥ずかしいのでもうやめて。
『悪いのは、新郎役を俺にお願いした五島ちゃんでも、サッカー部員のショー参加禁止のしきたりを放置しておいたせづでもない。……まあ、こんなルールを勝手に作って調子こいた紫苑くんが戦犯級に悪いんだけどさー?死刑だな』
『は、はぁ…』
『でも、でもでも!……このことをちゃんとタッチーに言っておかなかった、なずなも悪いと思うんだよねぇ…?』
そこで、蓑島さんは爽やかなスマイルから一転、爽やかだけど悪そうな不敵な笑みにシフトチェンジする。
悪い笑みだけど、イケメンはイケメン。カッコええな。
俺にこの事を告げなかった、なずなも悪い…?