俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
『だって、タッチーは他の人の口から聞いて初めて知ったんでしょ?……それって、タッチーのお怒り倍増ポイントだったと思うんだよ』
……確かに。
そんな事を俺に隠していたのか、話して貰えなかったというショックもあったし、そんな自分が不甲斐無くてガッカリした。
話しづらかったかもしれないけど、他人の口から聞くよりはなずながちゃんと話してくれた方が良かった。……怒るは怒るだろうけど。
『いやいや蓑ちゃん。よく考えたらなずぼよの口から簡単に言えることじゃなかったわ。私から橘くんに話しとくべきだったかも』
『いーや!五島ちゃん。俺としてはなずなに落ち度があると思うな?彼氏彼女、このぐらいの事は話せる関係でないとダメだと思うし、何たってタッチーがここまで憤慨して、代わりに自分がその役をやると物申しにここまでやって来たんだよ?これはもう、愛の証でしょうよ!』
『愛の証ねえ…?』
『ここまで愛されているってこと、なずなは身を持って知った方がいいと思うけどねー?……うん、やっぱなずなも悪いと思う。でね?俺からの案というのは…』