俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

そして、蓑島さんは驚愕の提案をしたのである。




ーーこうなったら、もう。

いっそのこと、本番までなずなには内緒にしちゃおう。

で、ステージ上でびっくらこいてもらおう。




……要するに。

新郎役を俺に変更したことは、なずなには内緒にしておく。

そして、当初の進行通りに新婦なずなは蓑島さんと腕を組んでステージ上へと登場。

バージンロードに見立てたランウェイを歩く、その途中で。

俺、登場。

という、大掛かりなサプライズ。

蓑島さんは新郎役ではなく、新婦の父役というカタチで登場するのだ。

それももちろん、なずなには内緒。

聞かされていないなずなは、俺がランウェイ上に突然現れてビックリ!というカラクリ。




『な、な、何それぇー!蓑ちゃん天才?!絶対オモシロイベントだわそれ!……やるやる!やろぉぉぉー!蓑ちゃんが着る新婦父タキシードも私、作るぅぅー!』

『五島ちゃん、ノリがいいねぇー!……そゆことで。タッチー、サプライズだからくれぐれも内密でヨロ!』




……そういうわけで、当日ステージ上でなずなをぎゃふんと懲らしめる企画が内密に進められることになったのであった。
< 159 / 515 >

この作品をシェア

pagetop