俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


コアがとまるなんて、せいいきのちからしかないだろー。

めざめたか。

はくぎんのほのおでもつかったか。




……いやいや。何を使ったかはようわかりませんが。

絶対、秘密にしてくださいよ?お犬様。俺、バレないようにしたいんですから。

そうでないと、【夢殿】覚醒は大騒ぎになる。

なずなの負担も増える…。



すると、ぽめはまた「わんわん」と吠えた。



それでいいかもな。

ひとっていきものは、みちのちからによからぬよくぼうがわくってきいたぞ。

おらとれえしどののひみつだな!




ワンコロと秘密を共有してしまった…。

でも、本当にお願いしますよ?

おまえの主人様にも喋るんじゃねえぞ?わかったか?

…あ、豹牙はぽめの言葉がわからないんだっけ。確か、豹牙の兄の嫁しかわからないという話だ。

ぽめは《がってんしょーち!》と答えたが。

おいおい、軽いな。こっちは死活問題ですよ。



しかし、なんとか切り抜けた。

もっと糾弾されるのかと思っていたのだけど。

あの拾得物とは離れられるし、一安心だ。




…だなんて、安堵していられるのは今だけで。

これは、終焉に向けての始まり。

そのプロローグに過ぎないのであった。




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