俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
え?俺の話?
と、言いながらも、みっちょは俺とは全く目を合わせない。何故だ。
だが、みっちょに『おじさま』と呼ばれた弓削先生は「へぇー」と、微笑ましくみっちょを見たのち、俺の顔を見た。
「前、路夏が言ってた『好みど真ん中ストライクのさわやか自然百景王子様』?……なるほどー。ホントにイケメンだね?猫耳ついてるけど」
「でしょでしょぉー?!……図々しくも、なずぽが自分のオトコにしちまったけどさぁー!」
「こらこら。路夏だってかけるんがいるんでしょ?」
「……あぁっ!そぉだ!おじさま、今かけるん連れてくるねぇ!……なずぽオラ!おじさまの相手しとけよ!」
「うーん。僕も行こうか?路夏」
「あ、いいの!おじさまは待ってて!かけるん、心の準備必要だから!」
そう言って、みっちょはおじさまの腕から離れ、目の前の階段をダッシュで駆け上がる。
え。椎名さん呼びに行ったの?
怒涛のみっちょがいなくなると、だいぶ静かになった。
で、何?
弓削先生って、確か……天才魔術師先生なんだよね。危ない博士なんだよね。(これはあくまでも俺のイメージ)
で、みっちょのおじさま?
え?どゆこと?