俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「……弓削先生は、みっちょの伯父さんなんだよ」
なずなのその一言に、弓削先生は穏やかにうんうんと頷いている。
「路夏は弟の一人娘なんだ?可愛い可愛い姪っ子なんだよー。目に入れても鼻の穴に入れても全然痛くないんだ?」
「は…」
このアブナイ弓削先生と、みっちょが親戚?
鼻の穴に……みっちょ、入れるんですか。
「みっちょは、弓削先生が魔術師だって知らないからな。言うなよ」
「そうなんだよー。親から受け継いだ財産と株と先物取引で生計立ててると思い込んでるからー。よろしくね?」
「ざ、さいさん」
「不動産とか、いろいろ。ね?ついでに僕となずなが知り合いだってことも知らないから」
はぁ…。
怒涛の展開で頭の整理がつかないが、要はみっちょは、弓削先生が魔術師であり、陰陽師のなずなと知り合いだってことを知らない。ってことだな。
そっち方面は全般隠してるというわけか。
「っつーか、弓削先生。何しに来たの。って、まあみっちょの様子を見に来たんだろーけど?」
すると、弓削先生は「あはは」と笑う。