俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「そうそう。可愛い可愛い路夏のスクールライフ、覗きたくてねー?……うん、路夏がいつも通り可愛く元気にやってるみたいで嬉しいよー。ああぁぁ、今日も路夏は可愛いなぁ」
「……」
この弓削先生とやらは、よほど姪っ子のみっちょを溺愛していると見る。
ふんわり雰囲気に、うっとりがプラスされているようだ。なんか妖艶…。
「で、可愛い路夏が、彼氏紹介してくれるっていうから、ついでのついでに会おうと思ってね?僕の路夏の純潔を奪った野郎がどの程度の野郎か見ておこうかと……」
「みっちょ、処女じゃねーぞ」
なずな、煽るな!
……椎名さん、気を付けて!改造人間にされないように気を付けて!ホント、心の準備が必要だ!
「……で、なずな。君のダーリン紹介してよ?」
「へ?」
「ほらほら。後ろの王子様?……【夢殿】さんでしょ?」
なずなを取り巻く空気が、一緒だけピリッとしたような気がした。
というか、俺のこと…知ってる?!
「……剣軌から聞いたのか?」
「いろいろ噂は聞いてるよ?橘社長の息子さんでしょ?……初めまして」