俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
人間様の足元を潜り抜け、吠えながらこっちに向かってくる、小っさい白いもふもふの塊という侵入者(犬?)に…!
……え。白いもふもふ?
なずなぁぁぁっ!れえしどのぉぉっ!
「……えぇっ!」
「はっ?!ぽ、ぽめ?!」
驚愕、知る人ぞ知る。
廊下を猛ダッシュして、生徒らを騒然とさせていたのは……知り合い犬、あの白いもふもふポメラニアン、ぽめだったりする…!
「ぬおぉぉ!ぽめ、ここは食べ処だぞぉぉ!懐から脱出しちゃいかん!元気いっぱいなのはいいけどぉぉっ!」
そして、飼い主。もとい、ぽめの主人様がそれを必死で猛ダッシュして追いかけてくる。
えっ。ひ、豹牙っ?!
しかも、Tシャツデニムと私服姿?!あんた、ファンタジー世界の住人だよね?!
一歩早く俺の下に辿り着いたぽめは、俺の太ももにぴょんぴょんと飛び付いてくる。
「ぽ、ぽめ、ここで何してんの!」
思わず犬に話しかけてしまった。
すると、ぽめはハッハッと息遣いを荒くしている。
れえしどの、おらあそびにきた!
ヤッホー!祭りだ!
肉ぅぅぅっ!