俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
豹牙の後ろから、のらりくらりと着いてくる。腕を組んでピッタリとイチャついた男女が登場した。
特に女性が、男の腕にしがみついて密着している。離れるか!と言わんばかりの。
まるでビスクドールのような金髪碧眼の、白いキャミソールワンピ姿の少女と、長身でもさっとした男のカップル?……え?!もさっとした?!
そして、その顔を認識したその瞬間。
ここ一番の驚愕が待っていた。
「もさ…黒川さん?!」
「玲於奈でいいデスヨ、伶士クン。学校祭にお邪魔シマス」
「やっほー。夢殿」
「は?」
「こら、沙那ちゃん。一応初めましてデスヨ。あの時の伶士クンは朦朧としていて、記憶が曖昧なんですカラ」
「えー。じゃ、はじめましてー」
れ、玲於奈だ!……もさ男、玲於奈!
そして、玲於奈の腕に絡み付く金髪の少女。しゃなちゃん。
その顔にも見覚えのあるのだが。
《おっけー!》
……間違いない。
この少女、玲於奈のガーディアン!
だから、何故……なぜ、ガーディアン達が学校祭に!
マジ、他の誰でもないお客だった。
神様と犬…いいや、聖獣の!