俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
というか。神様、日本語読めるの?
どうやら、その心配はないらしい。
豹牙が「これ!」とパンフのとある位置を指差していた。
「……これ!肉巻きおにぎり、肉巻きおにぎりって何だ?!名前からしてうまそー!食べさせてくれー!」
「あ、それ俺のクラスだ」
「何っ!伶士殿の店か?……行こう!連れてってくれ!」
いやいや、俺の店というか俺のクラスの出店なんだけど。
俺がオーナーの店だと勘違いすんなよ?
神様は肉巻きおにぎりをご所望のため、取り敢えず俺のクラスまで案内をする。
道中、ぽめがまた「わん!」と吠えたので「しっ!」とムキになる。
れえしどの、なんでうそんこのみみはやしてんだ?
おらとおそろいだ!
「……」
ぽめはハッハッと言いながら、うるうるとしたつぶらな瞳で俺を見つめ、自分の三角お耳をピクピクと動かしている。
いや、これ猫でおまえ犬だから。……じゃないか。
嘘んこの耳……いや、突っ込みたくなるだろうな。この猫耳を着けているこの事情をどこから話せば異世界の人達は理解するんだろう。
頭がごちゃっとなって、ため息が出た。