俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

ちなみに今のぽめは、《カタイこと気にしないでくれ!おらのことは、あるじさまのカバンぐらいに思ってくれたらいい!》と言った。

セカンドバッグ?

違う。違う!みんなはそういう事を言いたいんじゃないんだ!異世界のモノたち!



「ワンちゃん可愛くない?」と、密かに呟く女子らはさておいて。

列に並んでいると、まるで晒しもののように、みんながみんな御一行に注目して目立ってしまう。

その時間に俺が耐えられないので、御一行には隅のテーブル席に移動してもらい、肉巻きおにぎりをお持ちすることにした。

隅に行っても注目されていることには変わりないのだが。



そして、二個入りのフードパックを二つ、恐る恐るご提供する。

肉巻きおにぎりを心待ちにしていた豹牙は「やっほーい!」と声をあげながら、さっさとフードパックを開けて、肉巻きおにぎりにかぶりついていた。



「……うおぉお!うまー!…さすが飯テロの世界、人間界!肉にかかってるタレ!タレがうまー!」



大興奮の様子だ。というか、いちいち叫ぶな!目立つ!

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