俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「おいおい。中に入って食ってんのかよ」
そこへ、なずなが登場した。両手に二つずつタピオカミルクティーを持って。
ようやく帰ってきた。……ひと騒動起こってから来ても遅いわ。ううぅぅ…。
「よおぉ、なずな!これ美味いぞ!いいもん食わせてもらった!」
「あ、そう…」
「なずな、それたぴおか?」
「あ、うん。飲みたいっていうから買ってきた」
「わー!」
「なずな!これ食ったら次は戦国武将カフェに行くぞ!生の戦国武将を見るんだ!フー!楽しみぃー!」
「わかったわかった」
なずな、なずなと……神様のお世話(子守?)も楽じゃないな。
豹牙の腕の中では、ぽめが《あるじさま、あるじさま、おらにも!》と、豹牙の胸を手でカリカリと掻いて訴えている。
……だが、それは恐怖へのフラグとなった。
「……ん?ぽめ。おまえも食べたいのか?そーだよな、そーだよな?」
豹牙はそう言って、ぽめをもふもふと撫でた後、「よいしょ」とぽめを床に降ろした。
あ、降ろすな!
と、思ったら美森に「伶士ちょっとー!」と、遠くから呼ばれて、無意識に席を立ってしまった。