俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
話が超次元過ぎて、容量超えた。
あまりの規格の大きさに、さっきとはまた違う様子で呆然とする。
《おらとしては、早くあるじさまによめを……ん?》
と、ぽめが言い掛けて、急に黙り込んだ。
異変を感じてぽめを見ると、その三角の耳がピクピクと動いていた。
「ん?どうした?」
《……れえしどの、こっちこっち》
ぽめはそう言って、目の前のフードパックを咥えてずりずりと引き摺りながら、傍にある垣根に身を隠す。
おいおい。と思いながらも、ついつい言われるがままに、一緒に垣根に身を隠してしまった。
「え、何なに?」
《ちょとやっかいなヤツがきた》
そして、二人(というか、一人と一匹)揃って垣根に身を隠したまま様子を伺う。
ぽめの視線の先は正面玄関で、ちょうどそこから姿を現した男性がいた。
恐らく、その人がぽめが身を隠したかった理由の人なのだろう。
だが、その人物を目にして驚いた。
やはりな。ゆげだ。ゆげ。
「え…」
正面玄関から颯爽と出てきたのは、先程接触した、あの弓削先生だった。
みっちょの叔父であり、大魔術師先生の、弓削先生。