俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
「学校祭楽しかったぜーぃ!どうもなー!」
正面玄関のそばで犬の見張りをしていること、小一時間。
学校祭を十分に堪能した御一行様が校舎を出てきた。
豹牙の頭には、お祭りの風物詩であるボケモンのお面がちゃっかり着いていたぐらいにしといて。
そんなお面をつけて御満悦で笑顔の豹牙はぽめを抱っこして、俺に礼をする。
「伶士殿も、ぽめの世話してくれてサンキュー!戦国武将にも会わせてくれたんだろー?」
「ま、まぁ…」
……菩提さんの車が学校を出たのを入れ違いに、なんと。戦国武将の格好をした瞳真くんが正面玄関から参上した。
『伶士、何で逃げてんの。遊ぼー』
えっ。俺のこと、追ってきた。どんだけ遊びたいの。
って、単にサボりたいだけじゃんかよ。
すると、瞳真くんは俺の傍にいたぽめにも気付く。
『おっ。犬だ、犬』
『わん!』
ぽめは《うおぉぉ!戦国武将様だ!》と、盛り上がってまたその場をぐるぐる回る。
興奮すな。
『何で伶士が犬の世話してんの?』
『それは……』