俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
いやいや。ぽめって一応聖獣なんだよね?
そんな家畜扱いなの?
ぽめもぽめで、フリスビーとかドッグランとか、犬らしいこと楽しんでるって何なんだろう。
そんな疑問を持ちながらも、一行の姿が見えなくなるまで、手を振って見送った。
「ああぁぁ……嵐、去ったわ」
なずなが長い溜め息をついて、肩をガクッと落とす。
彼らの相手は余程大変だったのだろう。
けど、そんななずなは。
ここに菩提さんが、弓削先生を迎えに来ていたことを知っているのだろうか。
そーいや……なんて、話を切り出せばいいものの。
嫌な予感が付き纏って離れず、その一言を躊躇してしまい、話し出せずにいた。
「そーいや……」
「……へ、へっ?」
「何だよ、そんなに慌てて」
まさかなずなの方が、そう切り出してくるとは思わず、気持ち慌ててしまう。
なずなが俺の心情を知るわけでもないのに。
こほん、と一息ついて切り替える。
「で、そーいやって何?」
「あ、いや。その……」
改めて面と向かうと、今度はなずなが何かを言いづらそうにしている。
そして、口にした言葉とは。