俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
……それから、ラストルックの俺たちの出演も終え、最後の挨拶で、家政サークルのスタッフ含めてみんなでステージ上に出て頭を下げる。
ショーは大成功に終わったのだった。
ドッキリも大成功。
……だが、ドッキリされた方は、笑って済ませて、まぁいっか。そういうわけにいかないのだ。
「ど、ど、どぉいうことなんだよこれはぁぁっ!」
舞台袖の控え室に降り立った途端、ヤツは吠えた。
花嫁の格好をしたまま。
そして、真っ先に五島さんの元へと怒り丸出しでズカズカ歩いて物申しに行く。
傍にいる俺の存在は放っておいて。
「デザイアおまえぇぇっ!ハメやがったなぁ?!恩を仇で返しやがってぇ!」
「うふふ。あーら、何のこと?」
なずなに凄まれた五島さんだが、意外にも強気でスルーしている。
ショー大成功の達成感からか、五島さんはテンションが上がっているようで、なずなの凄みになんてびくともしていない。
ランナーズハイみたいなもんかな。
「伶士が出るなんて聞いてなかったぞ?まさかこの私を謀り……!」
取り敢えず、ヤツは怒ってるのでありました。