俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

繋いだその手を離さないで

★★★







「二人とも、お疲れ様!ありがとねー!」



空の色は、すでに薄暗くなっていた。

後夜祭は例年、ファッションショーが終わると生徒全員でグラウンドに移動する。

そこで放たれるシメの花火を、鑑賞して終わり。なのだが。



生徒たちがゾロゾロと玄関からグラウンドに移動している最中、ファッションショーのトリだった俺たちは、着替えやらメイク落としやらの後作業に追われていて、その波に乗っかることが出来なかった。

グラウンドに生徒が集合している頃には、すでに制服に着替えていたのだが、俺は家庭科室の前にいる。

何となく、なずなのことを待っていたのだった。



なずなが着替え終わって家庭科室から出て来ると、その後ろには部長であるデザイア五島さんもいる。

ショー終了直後からテンションが上がっている五島さんから、俺たちに労いの言葉がかけられた。



「やっぱなずぽよにモデルやってもらってよかったよ…!私の渾身の一作となったわ!」

「……」

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