俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
掲示板から離れて、曈真くんと二人、各々の教室に向かうため、階段をだらだらと上っていた。
「あほ。ミスターになれば命取られる寸前にまでは追い込まれるらしいぞ」
「あぁ、ファンの扱い?蓑島さんはそんなに死にそうになってないと思うけど」
「だから、あいつにピッタシの肩書きなんだ」
「なるほど」
階段踊り場の窓からは、眩しい日差しが差し込んでいた。
気温は暑いけど、清々しくてなんか平和な気持ちになる。
「……って、伶士。来年、俺と蓑島が卒業したらどうすんだよ」
「え?」
「この腐れミスコン、上位の俺と蓑島が卒業したら、順当に行けば来年のミスターはおまえだろ」
「……えぇっ!」
この陽気から一転、途端に雷が落ちたような衝撃を受ける。
そ、そうだ…曈真くんの言う通り、現在のツートップがいなくなった来年のミスコン。
順当に行けば、ミスターは……俺?!
う、嘘っ!
そんなこと、考えもしなかった…!
万が一間違ってミスターになってでもしたら、命取られるでしょうが!
「ちょ、ちょ、先に卒業しないで」
「留年は親父に怒られるから無理だよ。そこはイケメン新入生求む!だろ」
イケメン新入生、求む!!