俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
……しかし。
来年の今頃かぁ。
近いようで、遠い未来のことを気持ちドキドキしながら想像してみる。
体育館で整列したまま、校長先生の有難いお話を聞いている真っ最中に。
この状況から、一年後。
俺たちはどういう風になっているんだろうか。
どういう気持ちでいるんだろうか。
今と変わらない日々を過ごしているんだろうか。
これからもイベントは目白押しで。
夏休み、花火大会や海に行ったり。八月は俺の誕生日もあるよ。
二学期になれば、修学旅行だってあるし。
冬になれば、クリスマスも。
(二人でいられる日々が、ずっと続いていたらいいな……)
いろんな想像して、未来に思いを馳せ、ほっこりしてしまった。
校長先生の話の最中だけど。
……だけど、まさか。
こんなほっこりしている最中に、誰が勘付くだろうか。
実は、最終局面がすぐそこまで近付いてきているとは。
……まさか、本日中に全ての決着が着いてしまうだなんて。
誰が思っただろうか。
最期は、突然に。