俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

かつてない恐怖

★★★







「は……」



なずなが……戻ってこない?いなくなる?

死ぬ?



考えもしなかったその一言は、後悔だらけの俺に追い討ちをかけるには十分だった。

かつてない恐怖感に精神が襲われているような気がする。



「そ、それ…どういう意味」

「あのねっ、それはね」



と、真凛が言い掛けた時、スマホに着信が来たらしく、真凛は慌てて電話に出る。



「……あ、あの、うん。もう……うん、今ここにいるよ」



真凛は電話をしながら、チラチラと俺の方を見ている。

恐らく……綾小路さんや玲於奈たち、仲間の誰かだろう。



事態は、既に動いていたのだ。



「……うん、わかった。……うん、今行くね」



そう言って電話を切るとすぐに、真凛は俺に訴えかけるのだった。



「伶士殿!今から一緒に来て!」

「え?一緒にって…」

「今から拓狼さんたちがここに来るの」

「は?な、何で??」

「緊急事態だよ!一分一秒を争うの!何があったか伶士殿にもちゃんと説明してくれるって、協力してほしいの、お願い!」

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