俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

これは……何かあったとしか思えない。

ひょっとして、という嫌な予感がした玲於奈は、綾小路さんらに連絡し、手分けして菩提さんを探した。

だが、見つかるはずもなく。



「心当たりを拓狼クンと風祭クンと当たっていたら、意外なところから情報を頂きマシタ」



と、その時。

ハイエースの後部座席のスライドドアがガシャッと音を立てて開く。



「へ……?」

「まあ、伶士クンから聞いていたので意外でもなかったのデスガ」



そこから姿を現した人物に、ギョッとしてしまう。



「わぁぁ!わぁぁ!囚われの身だぁ」

「重要参考人なんですから、重要参考人らしくして下さいよ。重要参考人」

「ゆ、弓削先生…?」



スーツ姿の風祭さんに、ガッチリと手を後ろに回されて掴まれて、囚われている…。

何故か?お上品なシルクのパジャマ姿の弓削先生が、現れたのだった。



「ホント、警察って何で寝起きに突撃してくるワケ?着替えさせてよー」

「逃げられないようにするためですよ。着替えなんてさせる時間を与えたら、弓削先生、何をするかわかりませんから」

< 249 / 515 >

この作品をシェア

pagetop