俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
これは……何かあったとしか思えない。
ひょっとして、という嫌な予感がした玲於奈は、綾小路さんらに連絡し、手分けして菩提さんを探した。
だが、見つかるはずもなく。
「心当たりを拓狼クンと風祭クンと当たっていたら、意外なところから情報を頂きマシタ」
と、その時。
ハイエースの後部座席のスライドドアがガシャッと音を立てて開く。
「へ……?」
「まあ、伶士クンから聞いていたので意外でもなかったのデスガ」
そこから姿を現した人物に、ギョッとしてしまう。
「わぁぁ!わぁぁ!囚われの身だぁ」
「重要参考人なんですから、重要参考人らしくして下さいよ。重要参考人」
「ゆ、弓削先生…?」
スーツ姿の風祭さんに、ガッチリと手を後ろに回されて掴まれて、囚われている…。
何故か?お上品なシルクのパジャマ姿の弓削先生が、現れたのだった。
「ホント、警察って何で寝起きに突撃してくるワケ?着替えさせてよー」
「逃げられないようにするためですよ。着替えなんてさせる時間を与えたら、弓削先生、何をするかわかりませんから」