俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
着替える時間を与えられない程、油断ならない危険人物・弓削先生。
何故、そこまで恐れられているの。どれほど危険なの、この人。
この金髪ロン毛ホストのような見てくれが、シルクのおパジャマという姿自体、危険臭はするけど。
「……このもどき科学者が教えてくれマシタ。ボスはリグ・ヴェーダの拠点を見つけたようで、なずなサンを連れて直ちに攻め入るというコトを」
「もどき科学者だなんて、玲於奈ひどいなぁぁー」
弓削先生……捕らえられていて、ディスられてるのに嬉しそうなのは、なぜ?
い、いや。弓削先生が嬉しそうとかはどうでもいい。
やはり、あの黒い翼の彼のところへ二人で行ったのか。
攻め入る……二人で復讐を果たすために!
「ば、場所は?じゃあ、みんなで追いかけ…」
「残念ながら、詳しい場所はこの変態マッドサイエンティストにも伝えられてませんでシタ」
「変態?僕、変態なのかぁ。ふふっ」
「今更自覚しまシタカ」
弓削先生、変態言われて喜んでると思ったのは俺だけだろうか。