俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

それは何?と聞こうとしたら、風祭さんに囚われの身となっている弓削先生が急に騒ぎ始めた。

ほんわりと穏やかにしていた空気がガラッと変わった豹変ぶりに後退りしたくなる。

え?豹変しちゃうぐらい、大切にしてるモノなの?




「こんな悍ましいモノが家宝級だなんて、どうかしてマス。ちなみに結界は豆チャンが解いてくれマシタ」

「っていうか、ビックリですよ弓削先生。こんな恐ろしいモノをリビングに飾ってるとか。公務でしたら逮捕ですよ逮捕」

「コレを使って何をするつもりだったんですか。得意の実験ですか?人間の生態そのものを脅かす真似はやめて下さい」



玲於奈や綾小路さんだけではなく、弓削先生を捕らえたままの風祭さんまで、次々と苦言を呈している。



「……で、それは何ですか?」

「魔族の血液デス」

「は……」



改めて聞き直したら、とんでもないアンサーが返ってきた。

え……魔族の、血液?!



「しかも、タダの魔族の血液じゃありまセン。あの魔界を統べる実質魔界のNo.1【冥王・耶雲】の血液デス」

「め、めいおう……」

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