俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
何が何だかよくわからないけど。
そのブツはヤバいもの、だということだけはわかった。
ひょっとして…。
《まぞくのちのにおいがする》
《ゆげ、なんかわるいことしてるぞ》
……ぽめの言っていたことは、これ?
さすが、犬。
「そ、それが何か……」
「これは、ボスが何処かしらか持ち出してきたものデス」
「菩提さんが?!」
「エエ」
驚いた。菩提さんが、その、魔界のトップの魔王様の血液を何処からか持ち出してきた……って。
「ど、何処で菩提さんはそれを?それはいったい何の……」
「ボスは恐らく、魔界に出入りしていたようデス。この下品なおパジャマ姿のもの凄く悪い大人に唆されて。乳首透けてマスヨ」
悪い大人……玲於奈の視線は、おもいっきり弓削先生を捉えている。
珍しく眉間にシワを寄せて。
一方、睨まれている弓削先生は「玲於奈怒ってるぅー。めずらしっ」と茶化しているようだ。
この人、いちいち…。
「ま、魔界に?菩提さんが?」
魔界って、異世界だよな?そう簡単に行けるもんなのか?