俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
突然、ここで問題を出された。
人間が魔族の血液を体内に入れる……?
……って、魔族って人間の血肉を喰らって、魔力を保つんだよな?
エネルギー源、だよな。
けど、その逆。人間が魔族を……。
(……)
ダメだ。想像つかない。
問題に真剣に向き合って、頭を抱えていたが、その答えはすぐに明かされる。
「人間が魔族の血肉を喰らうと、体内に魔力が充填されます」
「はぁ…」
何だ。立場が逆になっても、作用は一緒なのか。
……しかし、問題はここからだった。
「……デスガ、人間にとっては魔力は体を蝕むモノでありマス。人間の体内の霊力を魔力が呑み込んでしまうのデス」
「へ、へぇ…」
「少しだけでしたら『大きな不快感』で済むのデスが、量が多くなるに連れて体の機能を奪うほどの症状が出マス。……が、しかし。その血肉が『質の良いモノ』だと、例え少量でも体の機能不全どころか……正直、魔力に体を乗っ取られマス」
「え?乗っ取る?」
「エエ」と、玲於奈は頷く。
そして、衝撃の内容を告げるのだった。