俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
と、ここで懸念が生じる。
じゃあ、そんな危険な事をしようしている人の傍にいる、なずなはどうなる……?
それに、その超危ないブツはここにあるのに、それを置いて姿を消した?
……の、はずがない。
「……でも、その魔族になる液体はここにあるのに、菩提さんは…」
そう問いかけたところで、玲於奈は頷く。
その頷きは、どうやら俺の言いたいことがわかっていたかのようで。
「ボスはこの冥王の血液の試験管を合計三つ、冥王からイタダキ魔界から持ち出してマス」
「三本?!ひ、ひとつじゃない?」
「……ひとつはココにありますが、あとふたつは……」
「まさか、あと二本、菩提さんが持ってるというんですか」
「エエ。これはボスがこのインチキ魔術師におすそ分けしたものでありマス」
「魔術師としてはインチキじゃないんだけどなぁ?僕」
「うるさいデスヨ。何ならこのブツ、今すぐボクか真凛チャンが【相殺】かけて分解消滅させマスカ?それとも、ぽめチャンにオシッコという名の聖水をコレにかけてもらいまショウカ?」
「ああぁぁ!相殺やめてぇぇ!白虎のオシッコはすごぉーく気になるけどやめてぇぇ!」