俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
ぽめのオシッコ(…)気になるの?それは成分構成上の問題だろうか。
どっちにしろ、変態と言われても仕方がない。
……いやいや、待て。
玲於奈が思ったよりも喋るし、ディスり具合ハンパないとは思うが、ちょっと待ってくれ。
(あと、二本……)
嫌な予感というのは、嫌なほど的中する。
魔族へと変貌できる魔族の血液を二本持っている菩提さんは、なずなを連れて行った。
黒い翼の彼に復讐するために、二人で。
菩提さんの持っている血液は、二本。
それは、つまり……。
(……)
考えたくないのだけど、この展開上、もうこう考えるしかないのだろうか。
「なずなも……菩提さんと一緒に、復讐のため魔族になるということ……ですか?」
事の重大さを理解し、今後起こりうる未来を想像すると、目の前が真っ暗になりそうだ。
かつてない恐怖感に胸が圧迫されて、声が震える。
「なずなが戻ってこないかもしれない。死んでしまうかもしれないとは……そういう意味ですか?!」
「マダそう決まったワケではありまセン!」