俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
(どうすれば……)
ここからどうしたらいいのか?
……恐らく、もう探して探して探しまくるしかないのだ。
事が起きる、その前に。
けど、それで何とかなるのか?間に合うのか?
俺たちの平穏な日々、変わらない日々は帰ってくるのか?!
……わからない。
この、どうしていいかわからない状況に、何をするべきか、どうしたら問題解決するのか。
探すしかないのはわかっているんだけど、必死で考えるけど……やはり、何も出てこない。
考えれば考えるほど頭が混乱して、ワケがわからなくなる。
大切なモノを失う。その苦痛に顔を歪めて、一人頭を抱えていた。
(なずなっ……!)
なずな、俺は。
俺は、嫌だからな?
こんなカタチで、もうおまえと会えなくなるなんて。
大切な日々が戻ってこないなんて。
『また明日』が言えなくなるなんて……そんな未来、嫌だからな?!
(嫌だ……)
そんな未来、クソくらえだ。
「ねえ、伶士殿。取り敢えず……教室戻ろ?学校終わったらまた一緒に……」
真凛に声を掛けられて、ハッと我に返る。
そうだ。ここで立ち尽くしていても、しょうがない。