俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜
周りをよく見てみると、俺はカーテンで仕切られた中のベッドに寝かされていたようである。
ここは、お馴染みの学校の保健室だ。
そして、ベッドサイドにいるのは真凛。
「伶士殿、外で急に倒れそうになるから大変だったよー!たまたま糸田先生通りすがったから、保健室まで連れてこれたけど!」
「えっ、先生」
「病弱男って言われてたよ」
「……」
その病弱、いろいろと理由あるんだけどなぁ…。こっちの世界の。
怠い体をゆっくり起こす。頭がボーッとする。
俺、寝ていた……んだろうな。
額に手を当てて息をつくが、真凛の視線を感じて、そっちの方向に目をやる。
真凛は、気持ち眉間にシワを寄せて神妙な面持ちをしていた。
「伶士殿……夢見してたの?」
「へっ?!」
不意にそんな問いかけをされ、ギョッとする。驚いた。
「な、何でそんなこと……」
「伶士殿が急に倒れて、私ビックリしちゃって。糸田先生いなくなった後、拓狼さんに電話しちゃった。そしたら『この量の障気に当てられて酔ったとは考え難いので、ひょっとして夢見をしてるのでは…』って聞いたから」
「……」