俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

「実はさっき、電話で拓狼さんに『もし、伶士くんが別行動を取ると言ったなら付き添って下さい』って言われてるの。……夢見の結果次第の行動を取るかも、って」



その発言は、非常に驚いた。

俺がワンアクションを取るかもという予想までしていたなんて。

正直、綾小路さんら大人たちの方が、夢見に関しての知識があるのでは。



「じゃあ、綾小路さんに連絡して、後でそこで合流するように話してくれないか」

「え?何で?どこ行くの?」

「……薄野西病院」

「えぇっ?!ママの働いてる病院?!って……!」



何故、そんなところに行かねばならないのかと真凛は混乱してるだろう、恐らく。

でも、これがあの隠しルートへの布石なのだ。



俺が、薄野西病院へ行き。

とある事をする。



そこが、始まり。



薄野西病院には……あの人が、いる。





俺が夢見で眠りこき、保健室で真凛とやり取りしていたら、すでに帰りのホームルームも終了、学校は終わっていた。

教室に戻っても、クラスメイトがちらほらといただけ。

帰り支度をして、正面玄関で待ち合わせた真凛と学校を出る。

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